藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第7章 ♡Story54♡ 病気…?
「ったま、たまなんだよ!」
陸は必死に和真に言い寄る。
「ま、まぁ……でも、元教え子って言っても俺が教育実習生の時だったから
教え子って言うほど教え子じゃないけど……(汗)」
「ふーん……あいつ、そんなにアンタのこと気に入ってたんだ。
だからって、あんな親しくなるもんなのか?神城……」
「っ百合が、『藤ヶ谷先生大好き~♥』的な感じだから、
自然とじゃね!?」
ちょっとものまねを入れる陸。
「……でもどっちにしろ、家に出入りしてんじゃん、こいつ……」
「おいおい九条、あくまで先生なんだからコイツとか指差しはあかんやろ(汗)」
「なんで関西弁なんだよ……んで、アイツの様態はどうなんだよ?
別に命に別条はないんだろ?」
「……まぁ、今のところはな……」
「今のところって?」
「……。」
「っ藤ヶ谷先生、百合ちゃんに何があったんですか?
ただの、貧血じゃないんっすか?」
「……まだ、決まったわけじゃねぇけど……」
「んだよ……はっきり言えよ。」
「っちょっと九条君!そう言う言い方しないでよ!
先生だって、っ辛いんだからさ……」
「……。」
「実は百合……昔白血病を患っていたんだ。
陸や玲君は、知ってたんだろ?」
「っま、まぁ……」
「俺ら、百合と同じクラスだったし……
陸達と一緒に千羽鶴作った記憶もありますよ。
でもなんで……」
「っちょっと玲!百合が白血病って何よ!?
そんなこと、少しも……」
「は?どういうことだよ……」
「っ先生……それってまさか、白血病が再発したとかなんて言うのか……?」
「あくまで、可能性だ。
必ずしも再発ってわけじゃない……でも……」
「っ……」
陸は顔を下に俯かせた。
「っおい……百合がいる病院って、どこだよ……」
陸達が言葉を失っている中、和真は太輔に言い寄る。
「光咲病院だ。そこで、しばらく入院することになる……」
「っ……」
「っ待て!」
和真は思わず走りだそうになったが太輔は和真の腕を掴んだ。
「っ……!?」