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藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー

第7章 ♡Story54♡ 病気…?


病室を出た太輔達、



病院に残ることになった裕太は両親に電話をするため一旦病室を抜けていた。



その為病室には百合一人だけとなっていた。



「っぅ……ヒック……本当に癌が再発したら、どうしよ……」



百合は布団の中ですすり泣いていた……。













太輔side


「……百合ちゃん、何もなければいいですね……」



「うん、俺らはそう願うことしかできないよ……
百合ちゃん、映画の撮影楽しそうにしていたのに……
事務所には、連絡してあるのかい?」



「このあと真っ直ぐ事務所に報告しに行きます。」



「そっか……」



「……。」



本当に、何もなければいいけど……



原因がわからない今は、不安でしかなかった……



もし癌が再発したことが分かったら、



俺はその現実を受け入れることができるのだろうか……



ただ、何もないことを祈るだけだ……。












涼介と柊と別れ太輔は自宅に向かっていた。



帰り道を歩いているとチラホラと七華高校の制服を着た生徒達が帰っていくのを見かけた。



「……。」
(学校にも、ちゃんと戻れるといいけどな……)



しばらく歩いていると……







「あれ?藤ヶ谷先生じゃん!
なんでここにいんの!?」



「……徹平君?」



後ろを振り返ると徹平や団司達の姿があった。



その中には和真・陸・美香・玲もいた。



「大学と全く正反対じゃん!どうしたんっすか?」



「ぇっと、まぁ……色々と……」
(やっぱ……百合のこと、言ったほうがいいか……?)



「……なにか、ありましたか?
この時間、普通ならまだ仕事場にいそうな気がしますけど……」



「病院に……行ってた……」



「っ病院!?
藤ヶ谷先生、どっか具合でも悪いの?っだったら早くうちで休まないと!」



「っいや、俺じゃなくて……百合だ……。」



「……え!?」



「「っ!?」」



「……。」



「っちょっと藤ヶ谷先生……どういうこと?
百合が、なんで……」



「……実はさ、」







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