藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第7章 ♡Story54♡ 病気…?
太輔side
さっき山田君から着信があった……
どうやら百合は突然倒れそのまま意識不明の状態らしい……
去年の俺と同じ、事故による大怪我でなく安心した自分もいるが、
別に頭の脳裏に浮かんだこと、それは……
『私ね?小学校の時、少し危険な状況に陥ったんだよね(苦笑)』
『......え!?
それ、どういうことだよ......そんなこと、少しも聞いたこと......』
『私さ?太輔が教育実習できた年にね......白血病にかかっちゃったの。
丁度、太輔が教育実習を終えて1年が経ったくらいかな(苦笑)』
『もし再発したら、
“1年”もつかもたないくらいだって......お医者さんに言われたけど......』
がんの再発だった……
突然倒れたって聞いたとき……
そんな嫌なことが頭をよぎった……
でも今は、百合が無事意識を取り戻してくれれば……
それでいい……。
そういや……俺が意識を失くしたとき……
百合も、今の俺と同じ気持ちだったのかな……。
「わかった!俺もすぐに追いつく。」
太輔は急いでタクシーを拾い百合達が向かった光咲病院に向かうのだった。
「っ……」
(頼むから……)
頼むから、
無事でいてくれ……
百合……。