藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第7章 ♡Story54♡ 病気…?
_救急車の中
「……山田君、藤ヶ谷さんにこのこと伝えなくて大丈夫かい?
もしかしたら授業中かもしれないけど……念の為に……」
「っそうですね……今、かけてみます。」
涼介はスマホを取り出し太輔に電話をかけてみることにした。
「……。」
(たしか、この時間帯はまだ授業中だよな……)
駄目元でかける涼介、だが……
『っもしもし山田君!?』
「っふ、藤ヶ谷さん!?」
(嘘……)
涼介は電話に出た太輔の声を聞いて驚きの声を上げた。
『っ山田君……今救急車に運ばれていったのって……』
「っ……百合ちゃんです。撮影中、突然倒れたんです。
それで今、光咲病院に向かってます……」
『わかった!俺もすぐに追いつく。』
「っ大学は、大丈夫なんですか?」
『っはんば、抜け出してきたようなもんだけどな……(苦笑)』
「わかりました。病院に着き次第合流しましょう。」
『あぁ……』
こうして涼介は太輔との会話を終えた。
「っ藤ヶ谷さんも、病院に来るって?」
「はい、着き次第合流することになりました。」
「そっか……っほんと、このふたりの間に入る隙間なんて……
少しもなかったんだなってまた改めて思うよ……。」
「……このふたりは、どこまでも繋がっていますから(微笑)
誰にも……ふたりの糸を切ることなんてできないと思いますよ……」
「……そう、だな(微笑)」
「……(微笑)」
(本当に……百合ちゃんは幸せ者だよ?
あんなにあの人に愛されているんだから……だから、だから……
絶対、あの人を悲しめちゃ駄目だよ……)