第12章 ♯11
「しかし私は、自分の力の無さがはっきり分かりました。精鋭班の足手纏いになってしまいます・・・」
「自信がないかい?」
私の表情を読み解こうとしているのか、団長に見つめられる。
この目を見ると、私は何も言えない・・・
「報告書を見た限り、君は間違いなく精鋭だ。一人で3体を討伐した。平地でそれが出来るのは君と、おそらくリヴァイぐらいだろう」
リヴァイ・・・・。
そう言えば、壁の中に戻ってから彼に会っていない・・・
「リヴァイきっての希望でもあるんだ」
疑問符付きの顔で彼を見つめ返すと
「リヴァイは君が傍に居ないと冷静な判断ができない」
「彼自身それが許せなかったんだと思うよ」
人一倍自信家でプライドが高いからね。
そう言ってエルヴィンが笑った。