第7章 決断
翌朝、早朝のオペを終え、青島さんと会う。
「どうした?神崎。
お前から呼び出すなんて珍しいじゃないか」
「まぁ、そうですね」
なんで呼んだか分かってる癖に、それを言わない。
「ドクターヘリのことなんですけどね…」
「あぁ」
「僕も行きますよ」
「そうか。
家庭は…大丈夫なのか?」
「問題ないです」
「分かった。
改めて移動の話をしたいんだが、午後手空くか?」
「午後かぁ…オペ詰まってるかも」
「じゃあ先に霜月には説明しておくから、霜月から聞いてくれ」
「はーい」
「お疲れ。
オペ頑張れよ」
「お疲れ様です、ありがとうございます」