第3章 天才と秀才
「お。
珍しい組み合わせじゃないか。
神崎と霜月なんて」
「青島」
「青島さん」
普段滅多に人の来ない第2図書館。
そこへ珍しく人が訪れた。
「才能型の天才神崎純と、努力型の秀才霜月神那。
対照的だが似ている2人だな」
「どこが」
「相変わらず冷たい…神那ちゃんってばね」
「…外科医に感情は必要なない」
「確かにね」
「話が合うのか?」
「…他人よりは」
「1番ね」
「そうか…」
この時青島は、二人をフライトドクターに選出しようと考え始めていた。
技術も、知識も、経験もあり、尚且つ探求心もある。
うってつけの存在感だ。