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【ナカノヒトゲノム】審神者はゲーム実況者でした【実況中】

第5章 GAME03


「!あいつ変だぞ!!」



ベランダに座っていた入出君は、誰かに引っ張られるようにして、重力に逆らえず…………、落下していった。



「…………しろ」



『!!』



私は、はっきりと言葉を聞いたわけではないが、なにか嫌な気配を感じ、後ろを振り返った。



「うしろ、誰かいます」



その声に私の緊張感は高まると同時に、気配は薄まっていった。



「アカツキ!!」





「くそ……」



駆堂さんは、悔しそうにベランダの手すりを叩き、呟いた……。



「俺が調べる」



………でも、もう気配が感じられない。


入出君が落下した直後からだ。



………って、え………、ちょ、ちょっと待って……。


さっき、こっくりさんが出した条件が“友達”。


友達になった入出君は、何者かに引っ張られて……。


それからだ、気配を感じたのは……。


もしかして……、この中にいるの……?こっくりさんが……。



「ぎょえあああ!!!」



「!?」



『どうしたの!?カリンちゃん!!』



カリンちゃんが急に声を上げたのだ。



「幽霊!!さっそくあいつの幽霊が来てる!!」



ズズ



「あ、すみません。まだ生きてます」



上を見上げると、第1ステージに入出君と和解したパン太郎と、その頭に乗っている入出君がいた。



ボリボリ



パン太郎は照れているのか、頬をかいている。



コン



入出君は、パン太郎にベランダの手すりの上に降ろしてもらっていた。



「ありがとう、パン太郎。君は命の恩パンダです」



恩パンダw確かに、人じゃないけどww



「ひょ、ひょっとして俺のこと、覚えててくれたんですか……?」



「フ……」



ふ?



「ぶしゅん」



あ………(遠い目



「それでも好きですよ」



私には到底無理だ。


パンダ可愛いけどそれでも。



「いやー、まいったまいった。久しぶりにたまひゅんってしました」



「落ちろ」



駆堂さん?;;



「ムッゴロウさんかテメーは!!」



すみません、それ誰ですか?;;


そして駆堂さん怖い;;



「肉球オタク、アホ毛星人、鼻水王子」



『後半怖いよ、カリンちゃん』



ほら、忍霧さんなんて中に戻っちゃったよ;;
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