第5章 凶か吉か
「あのさ..京治」
赤葦に連れられ、廊下を進んで行く中で園子は赤葦に問いかけた
「何?」
「まさかとは思うけどあれって研磨だよな?」
その問いかけにふと赤葦の足が止まる
「覚えてるの?」
「お前とあったとき大体は思い出せた」
後ろを振り返った赤葦は笑みを浮かべ、そっかと言うと再び歩き出した
「じゃあなんであのとき言わなかった?」
「あの時は確信がなかった。似てはいたがあいつは目立つ事を一番に嫌うくせに髪を染めていたし..
なにより、お前が名字で呼んでたからな」
そこまで言うと赤葦は再び足を止めた
そして扉の前にたつ
「続きは入ってからにしよう」