【イケメン戦国】*ヒメゴト* 戦国時代に舞い降りた現代の姫
第3章 どうやら夢じゃないらしい。
「たいむ?」
「すりっぷ??」
横文字が変換できずに、頭の上にはてなマークが飛んでいる、信長と三成。
(うん、逃げよう)
「ではさよなら」
「!!??」
一瞬反応が遅れたのか、信長は由里の腕を捕まえられずに。
由里は全速力で、その場から逃げ出したのだ――。
「おい、どこに行く!」
「由里様!」
突然の疾走も、表情は変えずに信長は言った。
「あの女を連れ戻してこい」
「かしこまりました……残党もいるし危険でしょう」
「いや……あれは面白い」
「は?」
……そんなことを話しているとは、知らずに――。