第5章 涙言葉
「……毎回、毎回、こんな会話を繰り返しては…って、何度同じ事を続けるのでしょうか
永遠? 無限に? そんな事が出来る訳がないんです…何れ私も死んでしまうしDIO様も死にます
それがこの世の掟
だから【今】に目を背けないで、ちゃんと【今】を考えて…下さい…」
「…もう良い、下がれ」
「嫌です、私はもう弱い人間じゃあないんです…DIO様の言う事をハイハイ聞くなんて飽きました、だから私は私の考えを持ちますし言います
ちゃんと聞いて下さい、私の事を愛しているのなら…そんな箇所も向き合って下さい」
何故なのか私にも解らなかった。
屍の様になったかと思えば、急に目を見開き私の意見を無視し食い付いてくる。
この人間の考えが解らん、この人間の持ち合わせている【何らかの力】が解らん。
恐らく…【何らかの力】は人を魅了させる類いのモノだと思うが、それと何か違うんだ。
人を突き放す事をする癒芽にまた惹かれる力、自分自身が他の者の主導権を握る力。
それに惹かれる者の最後は悲惨かも知れぬのに、近付く馬鹿…その中に私も入っている。
「DIO様、私は最後に忠告をします
よく聞いて下さいませ、貴方にとって最後の忠告を致しますから…」
最後…だと?
何故、私にとって最後なのだ?
【私にとって】…、私だけが最後、不吉な事を言い出す生娘だ。
まるで予知しているかの様にな。