第4章 愛言葉
その言葉を遮りDIO様を突き放す、強く握られていた手が簡単に離れてしまい跡の付いた手首が見える。
「嫌…もう、嫌ですよ…こんな駄目な私ばかりをDIO様に見せて、それなのにこんな重荷を捨てもしない悪の救世主になって…何をしたいのかとか、何を考えているのとか、全然解らなくて頭が可笑しくなりそうなんです…」
息を荒げながら私は視界が歪んだのを確かに感じ取った、あぁ…ほら、こんな事になろうとそんな心配そうな顔をしている貴方はやっぱり解らないのー……
『癒芽…、心配なんてしなくて良いんだ、重荷なんて思ってもいないし思った事なんて無い、何より私が唯一…大切に愛している女だぞ』
『要らないなんて思う筈がないだろう?』
そんな優しい声が頭の中に鳴り響く、あ…この声はDIO様が何時も慰めてくれる時の甘くて…愛しい落ち着く声だ。
額に温もりが感じられる、柔らかな温もりだぁ…口付けでもしてくれてるのかなぁ。
『ほら、もう起きる時間だぞ』
そう言われて夢から現実へと呼び戻される私は何故か先程と違い、不安は余り無かった。
余りその理由は当の本人…この私には解る事は無く、また気付かされる事も当分は無いだろうと思う。
『癒芽ー……』