第4章 愛言葉
…何で私が困るの、DIO様の事を嫌いなんじゃあないの?
そんな事を自問自答している最中、私は話題を反らして苦笑するが強く腕を掴まれた。
「私の質問にちゃんと答えろ、なぁ…癒芽は私の事が嫌いなのか、だから冷たくするのか?」
「……嫌い、じゃあ…」
言葉が詰まる、解らない…解らないのにそんな事を聞かないでよ、私に正解なんて解らないの。
「す、…好き……です…よ?」
そんな偽りの言葉を使う私は、最低な人間だとつくづく思い知らされる…ちゃんと自分の気持ちを伝えられる人がこれ程までに羨ましいと思うとは。
「…其程、私の事が嫌なのか? 何故、そこまで辛そうな顔をしてそんな事を言うんだ…」
窓ガラスに反射して映された私の顔は酷く息苦しそうで、今にも泣き出しそうだった。
嫌だ…、嫌、こんな惨めな私を見て欲しく無いの…もっと綺麗な私を見て、もっと優しい私を見付けて。
パリーンッ
大きな音を立てて窓ガラスが粉々に割れる、と共に私の手や服や髪にまで窓ガラスの破片が散らばり血塗れになってしまう。
手で割ったため、深く肉が切れてしまい分厚く鋭い破片が手に刺さって抜けない。
「…私を見ないで下さい、映さ無いで下さい」
「おい、癒芽…何をしているんだ、血塗れじゃあないか…早く私の元へ」