第3章 反対言葉
手当てされた手で犬を抱き上げながらDIO様の顔を見て口を開く。
「…この犬に名前を付けて上げましょうか」
微かに口元を緩めてDIO様へと犬を渡す。
「DIO様が名付け親に成って下さいませ」
「なっ、何故このDIOなのだ?」
単なる嫌がらせ?
私の気まぐれ?
「何故でしょうね」
無責任な回答。
その回答を聞いたDIO様は微笑みながら浅い溜め息を吐くと犬をまた見詰める。
今度は怖い顔では無く、優しく微笑みながら。
「この犬のスタンドは何色だったのだ?」
何故にスタンドの色を…
スタンド名も付けるのかしら?
「えっと…オレンジ? だったと思います」
「オレンジか……、じゃあ【シャン】と言う名はどうだ?」
どっから思い付いたんだ、シャン。
笑いながらDIO様に訊ねる。
「何故にシャンなのですか?」
「ちょっ、ネーミングセンス疑いますよ」
「其処まで笑わなくても良かろう!」
機嫌を損ねるDIO様を宥めて理由を聞いたところ、やはり何となくと言う意味不明な名前…
名付けるのに理由が無いなんて切ないですね。
心の中でこれっぽっちも思っていない事を考えながら犬に問い掛ける。
「シャンだったら…太陽の様な犬に……と言う意味で良くないたですか?」
「ね、シャン」