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灰色の涙(ジョジョ)

第3章 反対言葉


元気な鳴き声で返事をするシャン。

良し、この名前で決定ね。

「有り難う御座います、DIO様」

「いや…私は別に何も……、勝手に癒芽が言っただけだろう…」

困った様に微笑むDIO様がまた溜め息を吐いて頭を無茶苦茶に撫でられる。

「まぁ、良かろう」

「シャンと付けたのはDIO様ですし、DIO様のお手柄ですよ」

「……」

反応に困るDIO様を横目に口元を緩める。





嗚呼ー……

結局、私はどうしたいのだろうか?

確かにDIO様が憎い。

嫌いだ。

殺してしまおうかとも感じる程に。

でも、その一方でまた違う考えが思考回路を巡る。

温かさを感じる時も有るし、DIO様なりの優しさを私に与えてくれているのも事実。

そんな馬鹿素直なDIO様は好きな訳で。

偽善面の私と正真正銘、どす黒い私とで曖昧な気持ちが心を抉っていく。

「DIO様は良いですよね」

「何がだ?」

「……楽しそうで…です」

羨ましい。

そんな貴方が。

この方は…私にとっての悪役で有り。

「あぁ、楽しいぞ」

私とってのヒーローでも有る。

「癒芽と居れるからな」

何も知らなくて、全てを知っていて

好きなのに、嫌いで

楽しいのに、何も感じなくて

辛いのに、心を溶かされていって

そんな反対言葉が続くまで、この嘘だらけの【おとぎ話】は続いていく。

「有り難う御座います」
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