第3章 反対言葉
「この犬が電流を流したのか…?」
消毒された手を丁寧に包帯で巻きながら問い掛けてくる。
「えぇ…、撫でていたら急に電流を流されましたの」
「電流を流せる犬、か…」
二人共が同じ事を口にする。
「スタンド使い…」
厄介な犬を拾ってきてしまったわね…
しかし…この犬は元々、スタンドを持っていたのかしら…?
誰かから…では無く、元々?
どちらなのでしょうか……
疑問を抱きながら、DIO様に喋りかける。
「名前でも、付けます?」
「拾ってきてしまいましたし…今更、捨てようなんて可哀相ですし……スタンドを持ってるだけ…です…し…」
後半に成るにつれて、声が小さく成っていく。
DIO様が凄い形相で犬の事を見詰めているのに気付いたからだ。
とても怖い顔です……
先程のDIO様からは考えられない顔ですね…
少し馬鹿にしたかの様に笑いが込み上げる。
何故か…初々しいです、余りこの様なDIO様を御目にする事は有りませんし。
「ふふ…、聞いてなさいますか?」
「あ? あぁ、すまない」
「もう一度言ってくれないか?」
そんなにも犬の事を警戒なさって…
其程までに怖いのでしょうか…?
過去に…犬で嫌な思い出が有ったりして…、また今度聞いてみようかしら。