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【R18】狼彼氏(仮)

第12章 それ褒め言葉


戸締りを済ませると、荷物を持って家を出た。


「乗れよ」


「えっ…」


家の前に止まっていたのは、誰が見ても高級車と分かるような外国車。


傷なんか1つもなく、光沢がある。


「会長…何者…?」


「はぁ?今頃かよ」


「だ、だって…」


「あー、面倒くせェな。

あとで烈にでも聞け」


なんでもすぐ烈さんに頼る。


「星夜様、そろそろお時間が…」


「分かってる、美織、早く乗れ」


「あ、は、はい」


迫力に気圧され、慌てて返事をする。


様づけ?


本当何者ー!


「月本様、お荷物をお預かり致します」


「え?あ、いえ、私は大丈夫です。

ありがとうございます」


「左様でございますか。

では何かあればわたくしに何なりとお申し付けください」


黒い燕尾服を着た男性は、恭しく頭を下げた。
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