第8章 雨と幸運
「へぇー、そうなんですか!」
本の話になると人が変わったように目を輝かせる。
「そろそろ沸く時間だと思います。
着替えは適当に選んで外に置いておくのでそれを着てください」
「分かりました」
浴室まで案内して貰う。
「脱いだ服は乾燥機にかけますので、入れておいてください。
覗くような野蛮な真似はしませんので」
「すみません、ありがとうございます」
「大丈夫ですよ。
タオルはここにかけておきます。
着替えはここに置く予定でいます」
「はい」
「ゆっくり温まってくださいね」
「ありがとうございます」
ペコリと軽くお辞儀をして、脱衣所へと入る。