第6章 意外な弱点
ガチャ、とドアの開く音がし慌てて身なりを整える。
「そういうことをするなら校外でね」
「!れ、烈さん」
「んだよ、堅いこと言うなよ」
「それに同意じゃない行為なんて褒められたものじゃないよ。
大丈夫?」
「あ、はい」
整えきれていない制服を丁寧に正してくれた。
「俺が無理矢理シたみたいな言い方じゃねェか」
「違うのか?」
「違うな」
烈さんに聞かれていたと分かり、身体の力が抜けていく…。
「大丈夫ですか?月本さん」
「だい、じょぶです」
「無理はしないでくださいね。
それより星夜、これから抜くんでしょ?
僕の前でなら抜けるだろ?
それとも僕が抜いてあげようか?」
「バッ、結構だ!」
凄い勢いで否定する会長?
こんな会長珍しいな…。