第5章 嘘1つにつき…1回な
「はっ…はっ…」
全身の力が抜け、そのまま後ろに寄りかかる。
「エロ…」
誰のせいよ。
「ま、本音も聞けたし今日のところはこれで勘弁してやるよ」
シュル…という音がして視界が開けた。
真っ暗だった視界にいきなり光が入り込み、その眩しさに目を細める。
「ご馳走様、今日のオカズ確保」
手についた私の蜜を見せびらかすように口に含む。
「ちょっ…」
それよりオカズって何⁉︎
「録音、してたから。
アンタの可愛い声」
「はぁ⁉︎」
嘘でしょ?
「信じらんないっ、サイテー‼︎」
無理矢理しといて、こんな…こんな…!
「信じらんねェなら流してやろうか?
校内放送で」
「ごめんなさい」
逆らえる気がしない。
というか逆らったら殺されそうなぐらいの迫力だ。