第5章 嘘1つにつき…1回な
「熱くてヌルヌル…本当やらしいな」
「そ、な…こと」
「ある」
指を揃え、壁を擦る。
「あっ…ぁ…っ…ンッ…」
「イカせねェぞ」
昇り詰める寸前のところで動きを止めてしまう。
「あ…」
突如途絶えた刺激に、思わず切なげな声が漏れた。
「イキたいなら言えよ。
烈のことどう思ってる?」
「あっあっ…もっ…」
「ダメだ。
言うまでイカせねェ」
うぅ…。
「言うか?」
「言、いますから…手止めて…ン」
「ワガママだな、ほら言えよ」
「気になっては…います」
「ふーん。
気になっては、ねぇ」
「ね…言ったから…お願い」
「はいはい。
ご褒美にイカせてやるよ」
止めていた手を動かし始め、敏感なポイントを集中して攻め始める。
「あっあっ…っ…あっ」
呼吸が自然と止まり、脚が痙攣し、何も考えられなくなる。
「イク時イクって言えよ」
「あっ…ん…イ、ク…ッッ」
身体を逸らし、達する。