第5章 嘘1つにつき…1回な
「も…やだ」
「もうギブか?
案外根性ねェのな」
いちいち頭にくる言い方しなくても。
そんなこと言われたら…。
「大丈夫ですけど?」
止めて欲しいなんて言えないじゃん。
「イイじゃん。
それでこそイジメ甲斐がある」
背中を這っていた手が更に上昇し、その上にあったホックを片手で楽々外してしまう。
「あっ…」
「邪魔なんだよ、弄りにくいだろ」
ブラを繋ぎ止めているものは、両肩にかかった紐だけ。
いつ落ちてもおかしくないのだ。
「ちょ、ねぇ、そこはダメ!」
「なんで?」
「やだから」
「理由になってねェ」
「だって…」
「何?
貧乳だって気にしてんの?」
「‼︎な、んで…」
「制服の上から見てりゃ分かる」
「変態」
「褒め言葉」
「別に俺が揉んで大きくすりゃ良いだけの話だろ?
それともあれか?そんなにまな板?
揉めねェの?」
「そこまでじゃないもん」