第16章 連れ去りたい
「美織さん、声、我慢してくださいね」
「へ?」
そう言うと烈さんはおもむろに手を制服の下へと滑らせた。
「っ…」
「そう、良い子。
そのまま声抑えてて」
「っ…ん…」
烈さんの手が素肌を這い、その上にあるわずかな膨らみへと触れる。
以前は焦らしたが、今日は焦らすことなく突起に触れた。
ビリビリとした感覚に身体を震わせる。
「可愛い…」
胸を弄る手を止めると、スカートの中に手を忍ばせた。
「あっ」
布越しに敏感な部分に触れられると、思わず声が漏れてしまった。
「声、我慢して。
声を聞いた誰かがここに来てしまいますよ?
…出来ることなら美織さんのその可愛い声、他の誰にも聞かせたくないから。
脚、キツそうですね」
与えられる快感に身体の力が入らなくなっている。
烈さんに掴まって立っているのが精一杯だ。
「…ちょっと痛いかもしれませんが、すみません」
そう言うとすぐ後ろにあった机に押し倒された。