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【R18】狼彼氏(仮)

第15章 教えてあげましょうか


前を歩く烈さんに着いて行く。


あれ…?


いつもならペースを合わせて歩いてくれるのに。


どうしたんだろう?


「ここまで来れば大丈夫でしょう」


「はい、すみません…」


人気のない部屋に来ていた。


「ここは…?」


「準備室です」


「生徒が入っても大丈夫なんですか…?」


「バレなければ問題ありませんよ」


なんか、星夜さんみたいな考え方だな。


烈さんにしては珍しいというか。


「ところでなんの用事だったんですか?

わざわざ教室まで」


「ごめんなさい、迷惑でしたよね…。

すぐ帰りますから!」


イライラしている様子。


「これ…弓道部の予算表です。

星夜さんが烈さんに届けるようにって…」


「あいつが?」


「はい」


「…それはわざわざありがとうございます」


書類を受け取り、内容を確認している。


「じゃあ私は用事が済んだので戻りますね!

急にすみませんでした」


そう言って足早に準備室から去ろうとした。
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