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【R18】狼彼氏(仮)

第14章 プールサイドは走っちゃいけません!


「おい、そんなはしゃぐな。

転ぶぞ」


「大丈夫ですってばー」


久しぶりの、しかも先取りで貸し切りのプール。


これがテンションが上がらずに居られますか!


早くプールに入りたくてプールサイドを駆け足で通る。


「わきゃ…⁉︎」


お約束というべきか、脚がもつれて前のめりになる。


「っ、おい!」


「はれ…?

痛くない」


転ぶのは覚悟していた筈なのに、痛みは一向にやって来なかった。


代わりにあるのは、何かに包まれる暖かい感覚。


「ったく、ドジ」


「ご、ごめんなさい」


星夜さんに後ろから抱きとめられていた。


そのお陰で転倒はしなかったらしい。


「俺注意したよな?」


「ハイ……」


「はぁ…ほんと、お前は。

怪我ねェか?」


「あ、大丈夫…です」


「もう2度とその肌に傷を作んじゃねェぞ?

俺の前なんて、以ての外だからな」


「気をつけます……」


真剣な剣幕の星夜さんに、本当に申し訳ないことをしたと落ち込む。
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