第4章 はじめての気持ちとありがとう
『………はっ!』
(やばい。寝てた…!!
ここは天国か…きっとボスにカッ消されて…
みなさん今までお世話になりました…)
あれ、でも隣にライオンくんいるし、これはXANXUSさんの部屋のソファだ。
「やっと起きたか…」
後ろから低い声が聞こえ、振り返った。
『XANXUSさん…!
す、すみません…私…』
「べスターがてめぇに懐いてなければカッ消してたところだぜ…」
べスター…?
あ、ライオンくんのこと!?
うわ〜!君が私を救ってくれたのか…!!
『べスターっていうんですね、このライオンくん。』
「…てめぇには5日後、日本に向かってもらう。」
ちょっと私の話無視?
…ん?ていうか…え、待って…
『に、日本…!?10代目達のところへですか…?』
「そうだ。」
やっと…やっとみんなに会える…!
「ヴァリアーのジェット機で送らせる。」
『え、ありがとうございます…』
「それまでに準備はしておけ。わかったら消えろ。」
『はい!失礼します!』
最後にべスターの頭を撫でて、私はXANXUSさんの部屋から立ち去った。