第4章 はじめての気持ちとありがとう
『……ん…』
今何時だろう。
もう夕方だったりしてー…
(あ、そうだスクアーロさんは…?)
隣を見ると、綺麗な寝顔があった。
(綺麗…)
男の人なのにずるいや。
サラサラの銀髪に整った顔、スタイル。
……モテそう…
今までそんなこと考えたことなかったけど…スクアーロさんってすごいかっこいい。…ていうかヴァリアーのみんなかっこよくない?
はわわ…私の命の危険が…
みなさん恋人とかいないのかな…
もうそういう歳でしょ?
…でもないかぁ…うん、ないない。
この人達の恋人とかになる人ってそうとう変わってるよね。
時計を見ると、12時を指していた。
(…6時間…かな、寝たのは…うん、十分だね。)
スクアーロさんはまだ起きないかな…そっとしておこう…と思ったけどせっかくだからもうちょっと寝顔見とこ。
もう一度横になり、じっとスクアーロさんの顔を見つめる。
「…そんなに見つめられたら穴が開きそうだぜ…」
パチっとスクアーロさんが目を覚ました。
『あれ、起きちゃいましたか…』
「お前が起きて俺も起こされた。」
『え、ごめんなさい…』
「別にいい。寝すぎたくらいだぜぇ…」
スクアーロさんが起き上がり、欠伸をした。
「これから暇かぁ…?」
『え、はい…暇ですけど…』
「じゃあ少し付き合え。今から10分で準備しろ。ここまで迎えに来る。」
『え、ちょっ!!』
「1秒でも遅れたらたたっ斬る。」
『了解しましたぁっ!!』
すぐ起き上がり、顔を洗いに行った。その隙にスクアーロさんも自分の部屋に戻った。
(突然だし強引すぎるのよ!!)