第3章 ヴァリアーでの初任務
さっとシャワーを浴びて、タンクトップと短パンに着替えた。
10年後の私が使っていたであろうクローゼットの服を着ても、ピッタリだ。でも服のセンスとかは変わってないのか、絶対着たくないって思う服はなかった。
そんなことを考えてた時…
「う"お"おぉいっ!!
!!まだ起きてるかぁ…!!!」
バンっとドアが開き、大きな声でスクアーロが入ってきた。
『あ、スクアーロさん…
ノックをしてくれると嬉しかったです…』
(着替え中とかだったらどうしてくれるんだ…)
「まぁ今度覚えてたらしてやることもねぇ…!!」
そう言ってスクアーロさんは部屋の中心にあるソファーにドカッと座った。…というか手に持ってる袋はなんだろう…?
『…コーヒーか紅茶しかないんですけど…どちらがいいですか?』
「あ"ぁ、すぐ済む用事だからなぁ…別にいらねぇ。」
彼はそう言って私を彼の目の前のソファーに座れと促した。
「明日、朝飯の時に任務のことを話す。遅れるなよ。」
『はい。』
「朝飯の前はベルと地下に向かわなくていい、ゆっくり休んどけ。」
『え、わ、わかりました…』
(久しぶりに朝ゆっくりできるなぁ…)
「それと、これを届けに来た。」
受け取れ、とスクアーロさんは持ってきた袋を私に手渡した。
私が頭に?を浮かべていたら「開けてみろ」とスクアーロさんに言われたので開けてみるとそこには…
『ヴァリアーの…隊服…?』
今スクアーロさんが身にまとっているものと同じものが袋の中から出てきた。
「これから集まる時は、それを着てこい。だから明日の朝もだ。いいな?」
『は、はい!ありがとうございます!!』
「10年後のてめぇのもんだが、サイズもたぶん大丈夫だと思うぜ。それじゃ、俺の用事は以上だぁ…今日はもう休め…」
『そうします。スクアーロさんもゆっくり休んでくださいね!本当にありがとうございました。』
「あ"ぁ…んじゃ、また明日、だぁ…」
そう言ってスクアーロさんはまだ濡れてる私の頭をぽんぽんと撫でて部屋から出た。