第3章 ヴァリアーでの初任務
「任務だ…今回は全員で行く…」
そう言ってXANXUSさんは1枚の紙をテーブルの上に置いた。
『え…?パーティの招待状…?』
そこの紙の一番上にはそう書いてあった。
「あれ?おこちゃまってイタリア語わかんの?」
ベルが驚いた声で私に聞いてきた。
『簡単なものは一応…
やっぱりボンゴレファミリーの一員として恥はかけられないからね!』
「ちゃんったら…勉強熱心なのねぇ…!」
『えへへ…でもこの4行目のところとかわかんないから…まだまだだよ。』
「じゃあダメじゃないですか。」
『う…』
「貴様ら黙る事は出来ないのか!
ボスがまだ喋っておられるだろう!!」
レヴィさんにそう叱られてしまった。
『あ、ご、ごめんなさい…』
「ちゃん、こんな人に謝らなくていいわよ~。」
「それは言えてる。ししっ!」
「……おいボスさんよぉ…今全員で行くっつってたけど、このガキも連れていくつもりか?」
スクアーロさんが親指で私の方を指しながらそう言った。
「…ったりめぇなこと聞いてんじゃねぇ、カス。」
XANXUSさんがそう吐き捨てた。
…ていうかちょっと待って。
『わ、私も行くんですか!?』
「…不服か…?」
『いえ…でも私皆さんほど強くないですし…』
「はっ、そんなもの百も承知だ。
だが今回からお前はヴァリアーの任務に参加しろ。いいな。」
『………はい…』
「詳しいことはカス鮫から聞け。
あいつが作戦隊長だ。」
そう言ってXANXUSさんは広間を去っていった。