第4章 はじめての気持ちとありがとう
「よっし、!
今朝はもう終わりな。飯行こうぜ。」
『はーい!あーお腹空いた!!』
「うししっ!!お先!!」
『え…?あっ!!!ちょっと!!待って!』
ベルが走ったと思ったらエレベーターに乗り込んだ。しかも私を置いてドア閉めたし!!!
『あーっ!!!行っちゃった…』
あんの墮王子め…!!
しばらく地下で待ってエレベーターに乗り込んだ。
…………
チーン…となってエレベーターが開く。
『ベルったら…もうただじゃおかないんだから…!!』
「俺が何だってー?」
エレベーターから一歩出ると、ベルの声が横からした。
『あれ?ベル!なんでこんなこといんの!?』
「いや、お前方向音痴だから広間まで来れねぇだろ。だから王子が待ってやったんだよ。」
『なーんだ!もう…なら最初から一緒に行けばよかったじゃん!!』
ベシベシと彼の背中を叩く。
「いってぇよ!この馬鹿力!!!
早く飯行くぞ!!」
そう言ってスタスタ歩いて行った。
なんだかんだ彼も優しいのだ。