第1章 溶解度39.6℃【おそ松】
目が覚めたら部屋には常夜灯が灯されているだけになっていた。
常夜灯のおかげで部屋はある程度見渡せた。
は居ないようだ。
帰ったのかと少し残念に思ったがの鞄が目に入った。
・・・まだ居る?
時計を見たら夜の10時だった。
昼食を食べてすぐ寝たよな・・・かなり寝てしまった。
体が少し楽になってはいたが、寝すぎて今から寝れそうにない。
とりあえずを探すついでにトイレに立った。
トイレに行くと隣の扉の小窓から光が漏れていた。
は風呂に入っているらしい。
のぞきたい!!!
そんな欲望に掻き立てられ、ダメだダメだと思いつつ脱衣場をのぞいた。
風呂場に通じる扉。
その不透明なガラスに映るのシルエットに生唾を飲んだ。
・・・ふと、不思議に思った。
あいつ着替えあんのかな?
パッと見た感じもともと着ていた服しか見当たらない。
女の子なんだし風呂上り同じ服を再び着たくはないだろうな・・・
そう思ってふらつく足で着替えを探しに行くことにした。
タンスに向かいながら考える。
何着せよ?
母さんのは・・・却下!
俺達のじゃでけーかな?
ん?・・・まてよ。
でかくていい!!
服をささっと選んで脱衣場に戻った。
で、ちょっと緊張しながら風呂場にるに声をかける。
「?」
「っ!!!!? お、おおお、おそ松!? 起きたんだ、ね! 勝手にお風呂借りてごめんね? ど、どどどどうしたの!?」
どんだけテンパってんだ?
うぶ過ぎない?(笑)
・・・も、もしかして
童貞の俺がいうのもなんだけど、あいつ処女だったり?
ま、まさかね!!?
「お前テンパりすぎ!! ・・・着替え」
「へ?」
「着替え、俺たちの服で悪いけどここ置いとくから」
「わざわざ準備してくれたの!?・・・ありがとう!」
うれしそうな声で返事されて、下心だけで選んだ服だけどいいことしたなって気分になった。