第3章 私のヒーロー【チョロ松】
私達は食事を終え、少しお話をした後、お店を後にするため、上着を羽織って身支度をする。
先に身支度を終えたチョロ松君が「それじゃ、いこうか」と声をかけてくれた。
返事をしてテーブルの上の伝票入れに手を伸ばすとすでに空だった。
先を行くチョロ松君を見やると、チョロ松君の手に白い紙が握られていて、慌てて後を追った。
だけど、結局奢ってもらうことになった私はまた今度食事をすることを約束した。
出口では、先に出口に向かって、少し重めの扉を開けてくれるチョロ松君。
可愛いだけでなくて男らしい、紳士な面を見てドキッとした。