第3章 私のヒーロー【チョロ松】
僕はちゃんとちゃんの指導を担当している一年先輩のひとみさんと食事を一緒にすることになった。
ひとみさんはとても美人で正直一目惚れだった。
手作りのお弁当はランチジャーにリゾットを作ってきているようで、女子力の高さにクラクラした。
その横に広げられたちゃんのお弁当もメニューはよくあるメニューだったけど彩りいいおいしそうなお弁当だった。
こんな美人やかわいい子を目の前に食事ができるなんて・・・
本当にこの会社に就職できてよかったとこっそり涙を流した。
食べ始めてすぐにひとみさんが席を立った。
少し短いスカートから覗く白くて長い足にドキリとして慌てて視線をおにぎりに戻す。
しばらくするとひとみさんが三人分のお茶を入れてきてくれた。
この気配りの良さに再びクラクラする。
そんな幸せなお昼休みを終え、僕は再び仕事を覚えるためメモ帳片手に先輩の後ろをついて回った。
そうして一日を終え、家に帰りつくと父さんと母さん、兄弟たちが出迎えてくれた。
その日の夕食は一層にぎやかな食卓になった。
僕は兄弟たちに質問攻めにあう。
そしてやっぱり一番しつこく聞かれたのは女の子の社員の話だった。
「チョロ松~、かわいい子俺に紹介してよ~」
「そんな子いないよ!」
「うっわ、またまたぁ~。女の子も一人や二人じゃないでしょ?一人くらいかわいい子いたんじゃないの?」
とおそ松兄さんとトド松。
「確かに数人いたけど可愛い子なんていなかったって!」
「そんなこと言って独り占めする気でしょ?・・・ヒヒ」
「チョロ松兄さんハーレムでっか!?3P?4P?」
「カラ松ガールたちには悪いがブラザーが紹介してくれるガールを断るわけにはいかないな・・・フッ」
「一松、独り占めとかそんなんじゃないから。十四松、お前、セックスの事しか頭にないの?」
僕はそう言って再び箸を進める。
「うぅぅ・・・」
何故かカラ松は泣いていた。