第2章 君を守る【カラ松】
カラ松side
の想い人の話を淡々と聞かされ俺はそいつの事を考えていたら全身から力が抜けてしまった。
そこまで思ってもらえているそいつのことが羨ましくてならなかった。
聞きたくないと思っているが声が出ない。
そんなことはお構いなしには続ける。
「でも、幸せは長くは続かなくて・・・人気者の彼と私なんかが近づくことは許されなかった。私は制裁を受け、ま・・・した・・・」
の言葉が詰まる。
どうしたのかと視線を向けると、藤丸は瞳をすべて覆いつくさんばかりに涙を溜めていた。
それでも必死に震える唇で言葉を紡ぐ。
「だから・・・だから・・・こんな汚い体、では、彼の気持ちが、カラ松先輩の気持ちが私にあると分かってもっ、ひっく・・・受け、入れることは許、されないんです!!」
言い切ったと同時に崩れ落ちるを俺はとっさに抱き留めた。
そして顎をくいっと持ち上げて視線を合わせた。
「汚れてしまったなら洗わなくちゃな?」
「・・・え?」
俺はの唇をぺろっと舐めた。
「ダメっ!」
開いた口に舌を滑り込ませる。
「ふぅ・・・ん、はっ」
逃げる舌を追いかけて絡めた。
が眉を寄せ息苦しそうにしたところで解放してやる。
「・・・そう呼んでもいいか?」
は困った顔をする。
「俺は、何があってもお前を諦めることはできないが・・・お前はどうなんだ?」
の頬を優しくなでてやると観念したように小さく頷いた。
俺はそれを確認すると「愛している」と囁いてもう一度唇を重ねた。
チュッチュッと音を立てながら短いキスを何度も繰り返す。
そして顎を支えた右手はそのままに左手で胸のふくらみを覆った。
すると、の肩が小さく揺れる。
「怖いか?」
「す、少し・・・」
不安そうな顔をして、俺を見つめる瞳が揺れるのを見て我慢はできないと悟った。
「すまない、優しくするから・・・それでも怖かったら言ってくれ」
安心させるように優しく微笑むとも笑顔で答えてくれた。
胸を優しく揉んでいると甘い声が漏れだした。
「はっん・・・やぁ、せ・・・せんぱ、い」
「どうした?気持ちよくなってきたか?」
その言葉に慌てたように口に手を当て声を我慢する。