第2章 君を守る【カラ松】
部室であの写メを見た時だった。
の涙と、彼女がされた仕打ち。
体中をどす黒い血が駆け巡るような感覚に襲われた。
そして心の中で叫びながらあの三人をにらみつけた。
『俺の女に何しやがった!!!』
その時、初めて気が付いた。
俺は、かわいい後輩そう思っていたが違った。
俺は、のことを一人の女として大事に思っているんだと。
その瞬間血の巡りが治まって、冷静になる。
今はを助け出さなければ・・・
そして、公園へ来た。
何を話していいかわからなかったがとりあえず話をする。
話の途中、が突然こちらを向いた。
そして、ピンク色に頬を染め、少し潤んだ瞳で俺の目を見たまま動かない。
愛しい人に見つめられ、艶やかな唇が目の前でかすかに震えていた。
俺は気が付けばその唇に自分のそれを重ねていた。