第2章 君を守る【カラ松】
その日の放課後。
私はいつも通り部活に向かった。
そして、裏方の仕事である部室の掃除をする。
そのうち、あの三人もやってきた。
私の姿を見てとても驚いたようだった。
・・・まだ、何も知らないのかな?
あの人たちがおそ松先輩たちに返り討ちにあったこと。
三人は私の方へまっすぐ歩み寄ってきた。
加藤「昼休みにプレゼントを贈ったんだけど気に入ってもらえたかしら?」
「・・・何のことですか?」
すると三人はにんまりと笑って携帯電話を私に見せてきた。
「!!!?」
一気に血の気が引いたような感覚に襲われる。
その携帯の画面には昼休みの惨劇が映し出されていた。
自分の置かれている状況に頭がいっぱいで携帯のカメラを向けられていたことに気が付かなかったようだ。
先輩が携帯の画面に指を滑らせる。
そのたびに私の体の震えが大きくなる。
走馬燈のように
頭の中をあの悪夢が駆け巡る
巡る
巡る
巡る
心が壊れてしまいそうになったその瞬間、視界が黒に染まる。
そして頭上から声が降ってきた。
???「大丈夫か?」
「カラ、松先輩?」
目元に心地よいぬくもり。
カラ松先輩が私の目を手で覆っているようだ。
加藤「まっ、松野君!!」