第2章 君を守る【カラ松】
side
自然と笑顔になれた。
・・・ありがとう、皆。
チョロ松「あはははは、そ、そうだ・・・早くしないと昼休み終わっちゃうね」
そしてチョロ松先輩は私のシャツのボタン付けを、私はおそ松先輩の手の手当てを始めた。
手当ての最中、おそ松先輩が言った。
おそ松「あのさ、カラ松は頼ってほしいと思ってると思うぜ?」
私は一瞬手を止めたけど、再び手を動かし始めた。
おそ松先輩もかまわず続ける。
おそ松「今回のことはちゃんが話したいと思った時でいいと思う。でもさ、突然あんなことされたわけじゃないだろ?前兆があったんだろ?」
私は観念して頷いた。
おそ松「全部話してほしいはずだ。知らないところでちゃんが苦しんでたなんて知ったら、それこそあいつは自分を責める。気づいてやれなかったって。」
私はその言葉にはっとした。
私は独りよがりだったのかもしれない。
私がカラ松先輩の立場ならきっと、おそ松先輩の言う通り、自分を責める。
そして、蔑ろにされたようで悲しい・・・そう思うだろう。
二重に彼を苦しめることになる。
おそ松「それにさ、話すことですっきりすることもあるだろ?」
顔をあげると優しい笑顔がそこにあった。
その笑顔とカラ松先輩の笑顔が重なる。
なんでだろう・・・
涙が溢れた。