第2章 君を守る【カラ松】
トド松side
おそ松兄さんとぼくはチョロ松兄さんと合流し、ちゃんのもとへと駆け付けた。
そして、言葉を失くした。
おチト「・・・なっ・・・!」
ちゃんは一松兄さんの制服を羽織って、制服の下がどんな状況かは見えない。
だけど、その場の状況で知識の豊富なぼくらにはすぐにわかった。
飛び散ったボタン。
足元に何故か一本だけ転がっているバトン。
そして、男子生徒にカッターナイフを握っている奴もいる。
さすがにここまでは想像していなかったんだろう。
おそ松兄さんも青い顔をしている。
リーダーらしき奴が仲間のカッターナイフを受け取り、こちらに向けた。
リーダー「げほげほっ・・・何青ざめてんだよ?怖気づいたか?人数増えたからなんだってんだ?かかって来いよ!こんなとこみられてただで返すと思うなよ!!!」
リーダーがおそ松兄さんに切りかかる。
おそ松兄さんは何故かよける様子がない!!
「おそ松兄さん!!!」
そこにいた全員が息をのんだ。
おそ松兄さんはよけなかった。
受け止めた。
素手で。
・・・・嘘でしょ!!?
いったいよおおおおお!
格好いいよおおおおお!
おそ松「このカッターナイフでちゃんに何したの?教えてよ?」
リーダーの男がカッターを引き抜こうとするけど引き抜けないのか青ざめる。
リーダー「べ、別に切り付けちゃいねぇよ!?脅すのに使ったり、服を切り裂くのに使うつもりで・・・」
おそ松「ちゃんの痛みの分返させてもらおうか?」
リーダー「だから、傷つけてねぇって言ってんだろ?人の話聞いてた?」
隣でぷつんという音が聞こえた気がした。
同時におそ松兄さんの目つきが変わる。
こんな兄さん見たことない。
なんだろ・・・ヤバい!