第2章 君を守る【カラ松】
一松side
トド松『一松兄さん、第三教材室だ!急いで!』
俺はそう聞いて考えた。
第三教材室・・・ってどこだ!?
「ねぇ、それどこ?」
トド松「開かずの間だよ!」
それを聞いてやっと理解する。
”開かずの間”
教材室には必要な時にしか使われない教材がしまわれている。
第一、第二教材室はわりと人の出入りがあるけど第三教材室・・・
開かずの間は一年間のほとんどがその扉を閉ざしている。
しかも、開かずの間に行く階段は一つ。
開かずの間と同じ階にある教室すべてが空き教室だったり物置状態にある。
「十四松、開かずの間だって」
十四松「わかったぁ~!わっしょーーーーい!」
俺の体に突然のg(ジー=重力)がかかる。
一瞬何が起こったかわからなかったけど、俺の思考が追い付いたときには既に例の教室へ向かう階段まで来ていた。
俺はどうやら十四松に腕をひかれ本当にあっという間にここまで来たらしい。
・・・ほんと、こいつの体どうなってんの?
人のこと言えないけど。
しかも、いつの間にかバットも持っている。
一度教室に戻ってからここまで来たらしい。
「トド松、俺たち階段の下に着いたよ」
トド松『早あああ!!?おそ松兄さん、一松達階段下に着いたって』
トド松『階段上に見張りがいるんだけど、間違いなく現場を押さえられるなら突入しろって!』
俺はケータイを切った。
相手の人数は分からない。
流石に電話しながらとか無理。
「十四松、この上見張りがいるって。他の奴らにばれないように見張りをやれるなら行けって。いける?」
十四松「いけーーーマッスrふがふがんんん!!」
ばっきゃろーーーーー!!
静かにしろゴルァアアアアア!!!
俺は十四松の口をふさいだまま耳を澄まし、階段上の様子をうかがう。
ばれてはいないようだ。
ほっと胸をなでおろす。
そして、十四松の口をふさいだまま顎で突入の合図をした。
そして再び俺の体に突然のgと背中と後頭部に衝撃が加わった。