第2章 君を守る【カラ松】
カラ松side
俺はてっきりには彼氏がいるものだと思っていた。
しかも、現在だけでなくこれまでも彼氏ができたことがないことに驚愕した。
は顔立ちはかわいく、小柄で、男から見て守ってやりたくなるようなそんな子だ。
部活では裏方のなかでも抜きんでて気が利く。
入部してきた時から俺の中では目立つ存在だった。
演劇の練習は体力を使うシーンやのどを酷使するシーンもある。
タオルが欲しかったり水が欲しいなと思うタイミングで彼女は必ず持ってきてくれる。
だから、兄弟たちがに夢中になるのも頷けた。
と、おそ松がに問う。
おそ松「ちゃんさ、もし彼氏にするとしたら俺達六人の中でだれがいい?」
やけににたにたとした笑顔を浮かべるおそ松。
こういう顔をしているときは何か裏がある。
いったい何を考えているんだ?
「え!!?そ、それは・・・えっと・・・」
おそ松「ねーねー、誰?俺?俺にしなよ~?」
は困った様子で赤くなりながらうつむいていたがそのうちぽつりと答えた。
「それじゃぁ・・・おそ松先輩で・・・?」
おそ松「やった~~~~♪じゃあ、明日お昼ご飯一緒にどう?」
「え!?えっと・・・わ、わかりました」
何だろう・・・
胸の奥がちくりとした。