第2章 君を守る【カラ松】
一松side
クソ松が可愛い子を連れて帰ってきた。
兄弟皆女の子と仲良くなろうと必死にアピールしてる。
僕はそんなの必要ない。
燃えないゴミだし。
むこうだって望んでないだろうから。
でも目が合ったし一応自己紹介だけはしとく。
カラ松「あと、五男の十四松がいるんだが、野球部の部活がちょうど終わる頃だからあともう少しで帰るだろう。そしたら夕飯だからブラザー達と話でもして時間をつぶしてくれ」
「は、はい////」
と兄弟達は楽しそうに話し始めた。
と、猫がすり寄ってきて一鳴きした。
エサをくれといっているようだった。
間が持つ。
ちょうどいい。
煮干しを一握り準備して、一つずつ猫に食べさせた。
「カラ松先輩のお家、猫飼ってるんですね?」
ドキッとして振り返った。
カラ松「あぁ、あれは飼い猫ではないんだ。だが、一松の大切なフレンドさ。」
黙れクソ松!
全力でにらみつけるけど聞いてる様子はない。
死ね!!
「かわいいですね」
おカチト「「「「・・・・・」」」」
沈黙が流れた。
何で誰も返事してあげないの?
可愛そうに、が困っちゃ・・・
一松「え!?」
の方を見たらじっとこっちを見ていた。
お、俺!?
一松「う、うん・・・」
「私、猫好きなんです。可愛いですよね?」
一松「うん・・・」
あ~あ、こんなそっけない返事して。
絶対嫌われた。
「触ってもいいですか?」
不意打ちに至近距離から声を掛けられて、俺の肩が大きくはねた。
気が付けばすぐ傍でがしゃがみこんで猫と俺を見つめていた。