第2章 君を守る【カラ松】
「あ、カラ松先輩、この道を右です。」
カラ松先輩が一瞬驚いたような顔をする。
カラ松「ん?の家はこの通りにあるのか?」
「この通りから少し入りますけど、ほとんどこの通りで合ってます」
カラ松「奇遇だな?俺の家はあれだ」
「え!!?」
びっくりだった。
私の家と先輩の家は目と鼻の先だったのだ。
カラ松「、今日の夕飯はどうするんだ?」
「冷蔵庫にあるもので簡単に済ませるつもりですけど・・・?」
カラ松先輩は自分の家の前で足を止めると少し考えて口を開いた。
カラ松「うちで食べていかないか?」
「ええええ!?」
カラ松「男ばかりでむさくるしいところだが、一人で食べるより楽しいと思うぞ・・・どうだろう?」
確かカラ松先輩は6子だったっけ?
大勢で囲む食卓。
私には経験のないことであこがれている事でもある。
だけど、迷惑じゃないかな?
私の心中を察してか、カラ松先輩が言う。
カラ松「8人が9人になったところで変わりはしないし、マミーも喜ぶと思うんだ。娘が一人増えたようだとな」
優しい表情でのぞきこまれて慌ててうつむいた。
カラ松「どうした?無理にとは言わないが・・・?」
「ち、ちちち違うんです! そ、そんなにのぞき込まれると恥ずかしくて・・・あっ!えっとその・・・/////」
私ったら何言ってるんだろう!!?
さらに顔が赤くなる。
カラ松「嫌でないのなら決まりだな!」
私は、思いがけず松野家にお邪魔することになった。