第1章 溶解度39.6℃【おそ松】
理性と本能の狭間を行き来する。
触りたい!!
いや、ダメだ!嫌われるかも・・・
でも、こうやって手をこまねいてたら誰かに先を越される!
そうだ、こんなかわいい無防備な女子、誰がほっとくんだよ!?
俺は学生時代を思い出した。
よく女子が女同士でどの男子が格好いいかなんて言いあってキャッキャやってるけど、男も同じようなことはやっている。
そういう場で必ずと言っていいほどの名前は上がっていた。
誰にもとられたくない!!
そう思った時には手が出ていた。
「きゃあ!!!」
両手での尻をわしづかみにしていた。
は真っ赤になって口をパクパクさせている。
「え、何?触ってくれってことなのかと思って♪」
「そ、っそそそそ、そんなわけないでしょ!!?」
その場に腰が抜けたようにへたり込むに俺はじりじりと詰め寄った。