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君が笑う、その時まで
第10章 背中の意味
「勝った………?」
どちらが、というと――誠凛が、だ。
100対98というスコアで、激戦を競り勝った。
勝者がいるということは必然に敗者もいるわけで――その敗者は青のユニフォームの選手たちだ。
疑いたくもなるような結果を、だが試合に負けたことを一番理解しているコート上の選手たちは無言で肩で息をしている。
「何で………」
誰かがそう呟いた。
「負け、たんスか……」
そう言う彼の頬に涙が伝った。
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