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君が笑う、その時まで

第30章 誓い


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 全中の後、僕はバスケ部を辞めた。

 彼らのバスケと僕のバスケとの間には明らかに深い溝ができていて、何より彼らは僕を必要としなくなった。


 不登校気味になっていた僕は、募る寂しさに耐えきれなくて家の近所にある公園のバスケットコートでひとりバスケをよくしていた。

 時たまフェンスで区切られた一角に高校生らしい学生服姿の五、六人が楽しそうにバスケをしているのが見えて羨ましいとも悔しいとも思うことが何度もあった。

 悔しくて、シュート練習をひたすら続けて、全く入ることのない状況に苛立ちすら感じなくなって、自暴自棄からボールを思いっきり投げつけたこともあった。
 
 いくらやってもシュートは一度も決まらなくて、どうにも気力がわかなくなっていた。

 そんな時、突然声をかけられた。


?「相変わらずシュート下手だね」

 背後から声をかけられ、僕は弾かれたように振り向いた。
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