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君が笑う、その時まで
第27章 期待と怠惰のあいだ
控え室の外に出てすぐの階段の陰に入り、電話をかける。
相手は当然……青峰ではない。
こんな切羽詰まっているときにアイツが運良く出るわけが無い。
今だって桃井からの電話に気づいていても放っておいたままか、単に気づいていないだけかもしれない。
こんな時に頼りになるのは――
prrrr、prrrr、……pi!
伊織『もしもし』
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