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君が笑う、その時まで

第23章 微熱に注意


◆◇伊織視点

 帰る準備をして店の裏口から出る。
 高尾君や緑間君はすでに道端で待ってくれていた。

伊織「待たせちゃってごめんね」
高「いいよ、大したことじゃねーし。なっ、真ちゃん?」
緑「フンッ。早く行くのだよ」

 高尾君に「チャリアカー乗ってけば?」なんてにやついた顔で勧められたが、さすがに彼の今の体力で労力を使わせることを考えて丁重に断った。

(それに……。)チラ

 ただでさえ目立つ代物に自ら笑いの種になるほどの寛大さは残念ながら持ち合わせていなかった。

高「そっかー。意外と乗り心地いいんだぜ?」
伊織「へぇー。高尾君は乗ったことあるの?」
高「俺だって一度くらいは乗ったことが……ねぇんだよな、これが」
緑「フンッ。お前がことごとくじゃんけんに負けるからだろう」
高「お前が運勢のいいときにしかじゃんけんしないからだろーが!!」
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