第2章 運命の歯車
さてと…謎のアーマードライダー(暫定的な呼び名はunknown)は神出鬼没、動向を調査するのは困難、となればビートライダーの方を優先するか、運が良ければビートライダーにunknownが接触するもしくは何かしらの情報が手に入るかもしれない、それに
『あれ!? 結華さんこんな所で何してるんですか?』
『ん〜?かわいい舞に会いに来たんだよ〜‼ついでにダンスしてるの見たくてねー』
そう言いながら私が抱きついたのは高司舞。
チーム鎧武のメンバーで私の可愛い妹分、
そしてもう1人友人の弟で親しくしているのが
『げっ 結華さんなんでここに…仕事はどうしたんですか?』
嫌そうな顔で話しかけきたのが葛葉紘汰、何の因果か監視対象が友人とは、世間は狭いものだ
『溜まりに溜まった有給消化のために、急に休み取る事になってね?暇を持て余してるのよ、ところで紘汰就職はしたの?』
そうこの葛葉紘汰はフリーターで定職についていない、まあサラリーマンでスーツをビシッと着たのが似合う男では無いのは確かではあるが
『そうなんですね‼じゃあ今度一緒にスイーツ食べに行きましょう』
そう言って微笑む舞は本当に天使かなにかと見間違う、荒んだ心に染みる
『 結華さん就職はまだですけど…俺とりあえずやりたいこと?出来たんで今はそれで手一杯ですかね』
紘汰のやりたいこと…恐らくチーム鎧武のビートライダーだろう、正直辞められても困るが友人の弟だし、危険な目に遭うのはあまり嬉しくはない
『今流行りのライダーバトルってやつ?あんな危なくないの?』