第6章 月夜の晩に
【単刀直入に言うわ……私のチカラを貸します
あの娘を……コレーを助けてちょうだい!】
あぁ、どうしてこの人はこんなに心が優しいのだろう
【あい、わかった…それが姉さんの望みであれば
コレーを救おう】
どうやら、私も人の子になれてるらしいな
デメテルのような一途な想いを捨てきれない…
だが、私にも計画というものがある
コレーを救うのは物語【ストーリー】を紡ぎながらでも良いか…
【それにしても、キミのチカラとはどう言うコトだ?】
【簡単な話よ…
貴方にこの大地の権限を明け渡すと言ってるの】
【待て!いくらなんでも可笑しいぞ!今の私は人間だ!
神のチカラは己で充分だ!それにキミの加護だって有る!】
いくらコレーを救おうとしたとしても大地の権限は元々ガイアのモノだった
それをガイアがデメテルに渡した
つまり、ガイアの掟に反するコトになる
私とて面倒なコトは嫌いだ
だから己のするコトを優先したい
【デメテルよ、キミの考えがそうであるなら
私はコレーを捨てる】
【なんですって!!ふざけないでよ!!】
【ふざけて居るのは貴様だ!デメテル!
確かに、コレーを想う気持ちも解らなくは無い!
だが、大地の権限を明け渡すなんてやりすぎだろう!】
この大地と言うものは母親なるもの
簡単には親を変えるコトはできない
たとえ愛情を注がれようが認めたモノ以外を母と呼ぶヤツは匆々に居るわけがない
【……わかったわ、大地の権限はそのままで結構よ
代わりに、私のチカラを渡しましょう】
【……わかった、そうしよう
すまない、言い過ぎたよ……お互い頭を冷やそう】
【そうね、こちらこそごめんなさいね……】
まぁ、これでなんとかなった?のか?
いくらクラテリスの加護やアルテミスの加護があるからと言っても
今の私は【単なる人間】に過ぎない
それに大地の権限を持ってみろ……
この後の物語が狂ってしまう……特に、今なんかはそうだ
アテナは【グラード財団】と言う世界屈指の家柄にいる
つまりは、聖域には居ない もし、その間に聖闘士と会ってみろ
話のわかるヤツならまだしも、イかれてるヤツは潰しにかかってくるだろう
小宇宙も燃やせない今は大人しくする方が良い訳だ