第4章 付き合うということ
「にのに、彼女」
「なんですか」
「いや、別に」
皆、喜んでくれてるのか、信じてくれてないのか、
よくわかんないんですけど。
「よかったね、にの。大切にしてあげなよ?
ただでさえ二人とも忙しいんだから」
「はい。もちろんです」
大野さんは、なんだかんだ頼りになるな~。
どっかの誰かさんと違って。
「なに?」
「あいばか」
「最近そればっかじゃん」
どうして、逢ったばかりなのに、
こんなにあおさんが好きなんでしょう。
あおさんはどうして、
私を好きになってくれたんでしょう。
あおさん、
早く七時にならないかなって、
私待ちきれないんですよ?